ビスコッティー
ビスコッティーとは『2度焼いた』と言う意味の言葉で、
2度焼きすることで硬くても、軽やかな食感が特徴の焼き菓子です。
カントッチョ
イタリアでは、ビスコッティーを噛んだ際に鳴る軽快な音が、
小さな歌に聞こえる事から、
小さな歌という意味の言葉カントッチが変化しカントッチョとも呼ばれています。
本家を敬愛し、この記事ではカントッチョと呼ばせていただきます。
カントッチョは小麦粉・卵・砂糖・アーモンドなどのナッツ類を、
窯で2度焼きして、水分をしっかり飛ばすことで固い食感になります。
そのまま食感を楽しんでも、コーヒーやワインに浸して柔らかくして食べても美味しいお菓子です。
アントニオ・マッティ
カントッチョは中世イタリアのフィレンツでアントニオ・マッティが作ったお菓子で、
彼の作ったお店も、彼の名からアントニオ・マッティとなっています。
ここのカントッチョは一般的に食べれるカントッチョとは一線を画すものです。
フィレンツェの郊外の町プラトで、少数の職人が秘伝のレシピで手作りしている為、
残念なことに、日本にはあまり流通してきません。
私がパティシエ時代は現地に行かないと食べる事ができなく、
いつかイタリアのお菓子の勉強含めトスカーナを訪れたいと思っていました。
ですが最近は、稀に通販に出て来る事があります。
先日通販サイトに有るのを見つけたので、即購入しました。
輸入の為に送料が高かったですが、とてもトスカーナまでは行けないので
多少の送料なんて気にしない。
届いたものがコチラ、
青い袋に紐を結ってあり、イタリアらしくお洒落で洗練されたデザイン。
味は アーモンド・チョコ・ピスタチオの3種あり、
それぞれ外袋の色が違い、私が購入したものはスタンダードのアーモンドです。
袋は密封性の高いアルミが内側に張られ長期間鮮度が保たれるようになっています。
食べてみた感想
卵黄のまろやかさ、
焙煎したアーモンド・松の実が食感と香りに立体感を出していて、
砂糖の調整も、甘すぎず優しさを感じる、
硬さも程良く、噛むと軽やかな高音が響き、
小さな歌と表現されるのがよくわかる。
カルディコーヒーファームなどでもイタリア産のカントッチョが買えますが、
私はアントニオ・マッティのカントッチョの方が断然好きです。
イタリア・トスカーナの優しさを感じれるとても美味しいお菓子でした。
今後もリピートしていくと思います。
そしていつかトスカーナを訪れてみたいです。
でもパティシエとしてこの味を再現してみたくなり、
何度も試行錯誤して作った作品がコチラです。
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