東京三大豆大福とは
東京三大豆大福というものが有るのをご存じですか?
東京には豆大福で有名なお店 東京三大豆大福と呼ばれる『群林堂』『瑞穂』『松島屋』の3店舗があります。
どのお店も人気があり午前中には売り切れてしまう事がほとんどです。
※余談が多いので各豆大福の比較だけ見たい方は記事の一番最後をご覧ください。
豆大福とは
腹持ちが良く昔は『腹太餅』と呼ばれ旅の道中、力を養う為の栄養価の高い食料として重宝されていました。
新緑の季節になるとなぜか和菓子が恋しくなる私、以前 京都で食べた『出町ふたば』の豆大福をふと思い出してインターネットで見ていると、検索欄に東京三大豆大福の文字が「そんなものが有るなら是非食べてみたい!」となり今回 東京三大豆大福を食べ比べをしに行ってきました。
どのお店も午前中には売り切れてしまうので、同じ都内といえど1日で3店舗全てまわる事は難しいようです。なので数日に分けてまわってきました。
護国寺にある『群林堂』
初めに向かったのは護国寺にある『群林堂』
地下鉄を降り地上に出るとちょうど駅名となっているお寺護国寺の脇に出ました。
「せっかくなので散歩がてら参拝してご利益をもらって来ることにします。」
神様の存在は あまり信じるタイプではないのですが、パワースポットと呼ばれる場所には特別な何かがある気がします。
「某人気バイク旅番組では、必ずと言っていい程パワースポットに訪れているじゃないですか?」
国民的番組になれたのは神秘的な力の支えもあるんじゃないかな? なんて思ってみたりしてる。
境内は所々ツツジが咲いていて新緑と共に鮮やかに彩っていています。
緑が多いいからかパワースポットだからなのかわかりませんが、境内に足を踏み入れると外とはあきらかに空気が違います。日頃の張りつめた何かがほぐれます。
しっかり本堂を参拝しコローの夢の成就を祈願して目的の『群林堂』へ向かいます。
後日、護国寺のご利益を調べてみたのですが・・玉の輿 (・_・)……うん?
大通りを進む事5分なにやら存在感のある立派な建物が見えてきました。どうやら講談社の本社らしいです。
そこから通りを挟んで斜め向かい側に人の列が出来ています。その先が目的の『群林堂』です。
平日の10時半ごろで10人ほどの列が出来ていました。
さっそく列の最後尾に付くとなんだか懐かしい香りが漂ってきます。
それは製菓学校時代、和菓子の授業で行った餡を炊く時の香りです。甘くとも凛としていて優しい香り
懐かしさに浸っていると直ぐに列が進み私の番、1店舗目とう事もあり、豆大福4個、鹿の子、栗羊羹と沢山買ってしまった。
趣のある紙の包み紙でしたが、箱に入っていないぶん持ち歩きには注意が必要。
原宿にある『瑞穂』
『瑞穂』は原宿の表参道にあり山手線の原宿駅で下車します。
2020年にリニューアルした駅舎、前の木造駅舎も趣があって良かったですが、新駅舎も近代的で涼しげな好みのデザイン
そして駅のすぐ後ろには日本を代表する神社『明治神宮』があります。また少し境内を散歩してからお店へ向かう事にします。
明治神宮はとにかく広い、入口から本殿までたどり着くにはかなり歩きます。
境内は広大な森となっていて湧き水から出来た川まで流れています。中に入ってしまえばここが都内のど真ん中である事が疑わしくも思えてくるほどに。
そして全てが壮大で美しい。
「澄み渡った空気の中で、新緑、青空、そして本殿この組み合わせはずーっと眺めてられる」
明治神宮には特に有名なパワースポットの井戸があり 向かってみると「なんと!入場料500円とな」・・よし!本殿も参拝したし『瑞穂』へ向かうか。
表参道から少し路地裏に入り、オシャレなカフェやアパレルショップが並ぶ一画に『瑞穂』はありました。「たまにこの道は通るけど、こんな所に和菓子屋があるなんて気が付かなかった。」
原宿駅から徒歩10分程、こちらのお店も平日の11時ごろで10人ほどの列が出来ていて 餡子のいい香りも漂っています。
店内に入るとショーケースには豆大福と赤飯のみ、評判の良い最中も有るはずなのですが今日はすでに売り切れてしまったみたい。
品数は他の2店より少ない感じ、だが その分こだわりも強そう
「今日も無事三大大福の一つを買えた」 なんて喜びながら帰り道を間違え反対方向へ向かい戻ってきたとき豆大福が売り切れてる! もし明治神宮の井戸に寄っていたら間に合わなかった・・ 「ご利益の力は凄い!!」「じゃなくて寄り道は用事を済ませてからするべきだね。」
今日も無事に目的の豆大福を5個入手
5個から箱に詰めてもらえます。
高輪にある『松島屋』
最後のお店『松島屋』の最寄り駅は浅草線の『泉岳寺駅』なのですが、あえて少し離れた山手線を使い『高輪ゲートウェイ駅』で下車しました。その訳は、この駅は2020年に新設されたばかりの最新技術が詰められた新しい駅なのです。
ずっと気になってはいたのですが、特に用が無くこの駅で下車する事がなかったので少しワクワクです。
解放感のある吹き抜けの3階建て構造で、和をイメージして木材を多く使用してつくられ、AIオペレーターや無人コンビニなどがあります。
さっそく無人コンビニTOUCH TO GOを利用してきます。
入口ゲートから入り商品を選んで取り、出口ゲートの端末でICカードかクレジットカードで決済するとゲートが開くシステムになっています。
私が手に取ったメロンパンとお茶が出口のディスプレイに自動で表示されている!「これは凄い!」どうやら店内に複数設置されている3Dカメラと重量センサーでお客の選んだ商品を感知しているようです。支払いに現金の使用は できないみたい
駅の3Fに併設されているスターバックスからは吹き抜けになっている駅のホームが見下ろせ、電車の往来が眺められるよりオシャレな店舗となっていました。
今回も目的地に着く前に寄り道し過ぎて気が付くと正午を回ってしまっていました。「でも大丈夫!『松島屋』は3店舗の中で唯一取り置きをしてくれるお店なのです!」
前日に電話しておいたので閉店の14時半までに到着すればOK ただ取り置きできない日も有るようなので事前に確認が必要です。
駅から出ると周りは開拓工事中で今まさにつくられている街というのが実感できる。スマホのナビに任せて歩くこと15分『松島屋』に到着。
さすがに正午を過ぎているので商品は何も残っていない、名前を告げて取り置きしてもらっていた豆大福を受け取ります。
これで東京三大豆大福制覇!
お店の裏からはよもぎの良い香りが漂ってきています。
よもぎ餅の仕込みでもしているのかな?
東京三大豆大福を食べ比べ
群林堂
お餅 コシがあり食べ応えがある
お豆 豆多めで塩気は中、プリッとしていて噛み応えがある
餡子 粒餡、甘さ中
価格 200円
個人的な感想 赤エンドウ豆のプリッとした食感と餅のコシ、力強さを感じられる豆大福
店舗情報
所在地:東京都文京区音羽2丁目1−2
TEL:03-3941-8281
瑞穂
お餅 瑞々しく柔らかい
お豆 豆は小さく少なめ、塩気は強い
餡子 こし餡で溶けるように滑らか、甘さ中
価格 230円
個人的な感想 餅の柔らかさと餡の口どけの良さ、それを邪魔しない豆の量に塩気のアクセント瑞々しさを感じられる豆大福
店舗情報
所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目8−7
TEL:03-3400-5483
松島屋
お餅 ほど良い食感
お豆 豆多めで塩気は中、噛み応えがある
餡子 粒餡、甘さ弱
価格 190円
個人的な感想 甘さが控えめで豆の旨味が際立っている。おやつとしても主食としてもいける豆大福
店舗情報
所在地:東京都港区高輪1丁目5−25
TEL:03-3441-0539
コローの一言
今回たべた豆大福は3つとも全く違う個性を出していて順位を付ける事はできない。
ただ京都まで行かなくても充分に美味しい和菓子は食べられ、東京三大豆大福は京都の名店『出町ふたば』の豆大福に全く引けを取らない名品でした。
どの大福も添加物が入っていないのでその日の内に食べないと硬くなってしまいます。
必ずその日のうちに食べきれる量を買いましょう。
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