都内で食べれる美味しいフィナンシェを調査してきました。
フィナンシェとは
卵白と砂糖・アーモンドパウダー・バターから作られ、金塊の形に焼いた焼き菓子で、アーモンドと焦がしバターの香りと風味が楽しめるお菓子です。
元パティシエが 東京都内のフィナンシェを食べ歩き、その中でも特に美味しいと思う『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』『エシレ・メゾン デュ ブール』『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』『ノワ・ドゥ・ブール』の4店舗の食べ比べを紹介します。
各お店のフィナンシェ食べ比べは、記事の一番最後に記載しています。
まずはお店の紹介からしていきます。
ビスキュイテリエ ブルトンヌ
『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』は渋谷のヒカリエ地下にある『東横のれん街』にある フランス・ブルターニュ地方の焼き菓子専門店です。
販売している焼き菓子の中でもフィナンシェが人気No1となっています。
生まれ変わろうとしている街『渋谷』
ファッションやカルチャーの発信の地、多くの商業施設や劇場などがある街『渋谷』
現在、大規模な再開発真っ只中で、2027年完成予定となっています。
最先端でありながら今も大きく変わり続けている街。
上空から見ると、あらゆるところで工事を行ってる様子がうかがえます。
『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』までは、地下鉄改札と地下道で繋がっていて歩いて数分で着いてしまう。
流石 最先端の街 渋谷、利便性に優れた街造り。
便利だけど、記事のテーマでもある街の紹介要素が全く無くなってしまう(-ω-)
なので とりあえず地上に出てみました。
スクランブル交差点前のJR渋谷駅ハチ公前口、さすが大勢の人で賑わっている。
駅前はテレビの取材や動画の撮影をする人、待ち合わせをする人など様々な人たちがいます。
駅出口の名前にもなっている『忠犬ハチ公』の像、周りはベンチとなっていて人々の憩いの場となっていま。
ヒカリエに向かう為、山手線の高架橋をくぐっていきます。
高架橋をくぐると左手に2020年に新しくなった宮下(公園)パークがあります。
昔の木々でうっそうとした公園の面影は全く無く、スポーツ、ショッピング、食事を楽しめる複合商業施設となっていました。
屋上の公園エリアは解放的で気持ちいい。
高架橋をくぐるとすぐに目的地のヒカリエが見えます。
四角いブロックを積み重ねた様な形のビル、こちらも劇場やオフィスなどを含む複合商業施設、こちらの地下2Fの『東急のれん街』に『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』はあります。
リング状のディスプレイをくぐり地下2階 店内へ。
地下2階はスウィーツやベーカリーなどのテナントのフロアとなっています。
フロアの撮影はNGとなっていたのですが、店員さんの許可をいただきショーケースだけ撮影させていただきました。
マドレーヌ・ガレット・カヌレなどフランスの魅力的な焼き菓子たちが並んでいます。
今回はフィナンシェの記事なのでフィナンシェにスポットを当てていますが、他の焼き菓子達も美味しかったです。
こちらが『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』のフィナンシェ。
たわら状の形が特徴で、裏の工房で焼いていて 焼きたてを購入できます。
『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』は渋谷の他に 新宿・池袋・梅田にもお店があります。
エシレ・メゾン デュ ブール
フランス産のA.O.P認定 発酵バター『エシレバター』の専門店『エシレ・メゾン デュ ブール』。
エシレバター、エシレバターを使用したペストリーやスウィーツなどを販売しています。
開店前には売り切れてしまうという幻のケーキ『ガトーエシレナチュール』も有名。
『ガトーエシレナチュール』については過去の記事で紹介していますので興味のある方はコチラから。
日本の首都『東京』
東京駅(丸の内口)から歩いて 丸の内ストリートパークにある『エシレ・メゾン デュ ブール』へ向かいます。
東京駅、10を超える路線が通っており 1日の電車の発着本数は4000本以上、地下4階層構造で総面積は東京ドーム3個分を超え、まさに東京の地下大迷宮!
なので当然私も迷います・・
山手線の出口から丸の内口までは すぐのはずなのですが、なぜかずっと歩き続けている。
気が付けば新幹線の乗車の待ち合わせで使われる『銀の鈴』目の前に。
スマホの現在地はずっと固まっているし・・(GPSが届いていないっぽい)
田舎暮らしが長かった私にとって 東京の大きな駅は苦手かも・・
駅員さんに道を聞いて やっと丸の内口へ(^_^;)
美しい天井の改札口、これが(迷宮出口)復元され国指定の重要文化財となった東京駅舎の天井です。
東京駅を背に歩くと 丸の内ストリートパークにぶつかります。
丸の内ストリートパークを南に5分ほど歩くと、現代的な高層ビル群の谷間に洋風でレトロな感じの建物丸の内ブリックススクエアが現れます。
『エシレ・メゾン デュ ブール』はここの一画にあります。
昼下がりでもこの人の列、(開店前から直後は数量限定の商品を買う為、沢山の人の列ができることが多い。)改めてこのお店の人気度がうかがえます。
オーソドックスな金塊型のフィナンシェ、店内にも満ちている焦がしバターの良い香り。
並べかたなど、見た目からもう美味しそう(´,,•ω•,,`)
こちらのお店も焼きたてを提供してくれます。
エシレのお店は丸の内の他に、大阪・名古屋・神奈川などに展開しています。
お店によって商品の配合(レシピ)や形を若干変えているようで、何店舗か食べた中でここのフィナンシェが一番気に入ってます。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ
『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』は、繊細な味や香り食感を追求するフランス・パリの高級チョコレート専門店。
なのですが、フィナンシェも美味しいことで有名なのです。
場所は、丸の内で『エシレ・メゾン デュ ブール』の400m先。
残念ながら店内の撮影はNGだったので、文字での紹介となります。
店内は宝石店のようなショーケースが並び、多くの著名人たちをも魅了するショコラ達がその中に並んでいます。
ショコラをお求めの方は それなりの予算のご用意を(^^)
今回の目的はフィナンシェです。
こちらが『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』のフィナンシェ。
今回紹介する4店舗の内、唯一の個包装タイプです。
フィナンシェは焼きたてと 寝かした後と2つの食感を楽しめるお菓子です。
焼きたてはカリッとしていて、寝かしたものはシットリとした食感。
どちらが美味しいかというと、どちらも美味しい! のですが、
食べた時の感動といった面では、普段私たちが口にできるフィナンシェは寝かしたものがほとんどで、焼きたてを食べるには自分で焼くか、今回紹介している焼きたてを提供している数少ないお店に行くしかないという点で、私は焼きたてに軍配が上がると思います。
『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』のフィナンシェは、そんな焼きたてを提供しているお店たちと並ぶ程に心動く美味しさなのです。
ノワ・ドゥ・ブール
『ノワ・ドゥ・ブール』は新宿伊勢丹の中にある小さなバターのかたまりという意味を持つお菓子屋さん。
デパートの地下にありながら 作りたてのケーキや焼き菓子を販売していて、その中でも特にフィナンシェが有名なお店。
一日の乗客数世界一の駅『新宿』
日暮れも近づき、本日最後の目的地 新宿へ到着。
夕空に浮かぶ新宿の高層ビル群、その中でも繭をイメージしたというコクーンタワーは異彩を放っている。
寄り道をしながらも伊勢店へ到着。
こちらも店内撮影禁止となっていました。
店内に入りエスカレーターで食料品のフロア地下一階へと降ります。
『ノワ・ドゥ・ブール』の前は長い列ができていて20分ほど並びました。
店員さんの許可をもらいショーケースだけ撮影させていただきました。
並んでいる間も 焼きあがったフィナンシェがどんどん運びこまれて来ます。
奥の工房ではパティシエがケーキの仕上げをしているのが見え、並ぶのもあまり苦にならない。
こちらが『ノワ・ドゥ・ブール』のフィナンシェ、4店舗のなかで一番色が濃い。
『ノワ・ドゥ・ブール』は新宿の他に、日本橋・銀座の三越にもお店があります。
フィナンシェ4店舗の食べ比べ
それでは各お店のフィナンシェを試食していきます。
ビスキュイテリエ ブルトンヌ
♦焼きたて♦
バター感 国産発酵バターの浅めの焦がし具合で軽めの口当たり。
アーモンド感 皮ごと粉にしたアーモンドの爽やかな香り。
食感 外はカリッとし、中はフワッとしている。
日持ち 3日
価格 一個 税込216円
個人的な感想
軽めの食感で食べやすく、アーモンドの皮の香りがほのかに鼻から抜ける『優しい味の焼きたてフィナンシェ。』
重たい口当たりのフィナンシェが苦手な方におすすめ。
隠し味にフランス産のゲランドの塩を使用。
(日持ち用に個包装されたものもあり)
店舗情報
ビスキュイテリエ ブルトンヌ
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目21−1ShinQs 東横のれん街 B2 Hikarie
TEL:03-6712-5583
エシレ・メゾン デュ ブール
♦焼きたて♦
バター感 エシレバターの深めの焦がし具合。濃厚で香ばしく、まろやかな後味。
アーモンド感 スペイン産のマルコナ種アーモンドも使用、噛みしめると良質な旨味の強い油分がにじみ出て来る。
※マルコナ種アーモンド 『アーモンドの女王』と呼ばれ 良質な油分を多く含んだ希少なアーモンド
食感 外はカリッとし、中はシットリとしている。
日持ち 3日
価格 一個 税込364円
個人的な感想
アーモンドの旨味とバターの濃厚さが強いが、上品さも兼ね備える。
焼きたて・エシレバター・マルコナ種アーモンドの組み合わせは至高の逸品です。
上質なバターとアーモンドが織りなす 『濃厚でいて まろやかな焼きたてフィナンシェ。』
店舗情報
エシレ・メゾン デュ ブール
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目6−1 ブリックスクエア 1F
TEL:03-6269-9840
ラ・メゾン・デュ・ショコラ
バター感 フランス産発酵バターの浅めの焦がし具合で濃厚な味。
アーモンド感 旨味の強い油分を含んでいるアーモンド。噛んでいると粗挽きアーモンド?が混ざっているのか 時間差でシャリッとした食感が来てそこから更に旨味が出てくる。
食感 シットリ、少しシャリッ。
日持ち 製造日から1か月程? 購入したものは26日ありました。
価格 一個 税込350円
個人的な感想
高級ショコラのお店が作ったフィナンシェ、洗練された味と食感。
個包装されているラ・メゾン・デュ・ショコラのフィナンシェは寝かせたシットリとした状態でいちばん美味しくたべれるよう考えられたフィナンシェだと思います。
日持ちもするので『ギフトにもおすすめ洗練されたシットリ フィナンシェ。』
(プレーンの他にショコラとオランジュもある。)
店舗情報
ラ・メゾン・デュ・ショコラ
所在地:東京都千代田区丸の内3丁目4−1 ホーム 1 新国際ビル
TEL:03-3201-6006
ノワ・ドゥ・ブール
♦焼きたて♦
バター感 国産バターの深めの焦がしバターで とても濃厚な味。
アーモンド感 スペイン産のマルコナ種アーモンドも使用、噛みしめると良質な旨味の強い油分がにじみ出て来る。
食感 外はカリッとし、中はジュワッー。
日持ち 3日
価格 一個 税込238円
個人的な感想
すごく濃厚で噛むとカリッとし、中からジュワッーと旨味のある油分が溢れて出て来る。
きび糖が味に更に深みを出している。
『背徳感すら感じる濃厚な旨味の塊な焼きたてフィナンシェ。』
(日持ち用に個包装されたものもあり)
色が極端に濃いのは焦がしバターだけでなく、きび糖を使用しているからかな?
店舗情報
ノワ・ドゥ・ブール
所在地:東京都新宿区新宿3丁目14−1 本館 地下1階
TEL:03-3352-1111
コローの一言
今回食べ比べに加えませんでしたが、印象的だったフィナンシェがあります。
それは『ザ・メープルマニア』のフィナンシェ。
『ザ・メープルマニア』はメープルシュガーを使用したお菓子を提供してくれるお店です。
フィナンシェにもメープルシュガーを使用していて、封を切った瞬間からメープルの香りが溢れてくる。
それは、子供の頃を彷彿させるような幸せな香りと味。
ただ、強すぎるメープルの香りがフィナンシェの特徴といえるバターとアーモンドの香りを隠してしまってる感じだったので、今回は食べ比べには入れませんでした。
私はこのフィナンシェも好きです。
店舗情報
ザ・メープルマニア
所在地:新宿・丸の内・北千住に店舗があります。
今日は日が暮れるまで一日中 都内を歩き回りました。
まだこの後、焼きたての内にフィナンシェを食べ感想をノートに残さないと(^_^;)
過去に私なりにこれらのお店の味を参考に作ったフィナンシェのレシピはコチラ
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