箱根の美味しい菓子6選を元パティシエが紹介。
『ビートルズのジョン・レノンが好んだアップルパイや、老舗旅館も愛するお着き菓子など。』
お店までのアクセスとカフェスペースがあるかも調べてきました。
記事前半でお菓子を紹介し、後半にその詳細を記載しています。
【※こちらで記載している価格は全て税込みの価格となっていて、2024年2月時点の価格となっております。】
1:富士屋ホテル『アップルパイ』
ジョン・レノンも好んだアップルパイ
価格:カット800円 15cmホール2400円 21cmホール4400円
日持ち:翌日まで(カットのみ当日)
所在地: 〒250-0404 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
営業時間:9:00~18:00
電話番号:0460‐82-5541
カフェスペースあり
駐車場あり
富士屋ホテル敷地内にあるパンやスイーツを販売しているお店ベーカリー&スイーツ ピコットで購入できます。
※箱根湯本にある新富士屋ホテルとは違います。
2:和菓子菜の花 『パリパリ焼モンブラン』
箱根の新銘菓 焼いたモンブラン
価格:1個 380円
日持ち:3日間
所在地:〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本307
営業時間:9:30~17:30
電話番号:0460-85-6222
駐車場あり
和菓子菜の花は複数店舗があり、場所によって名称が変わっています。
今回訪れたのは箱根湯本から徒歩10分程にある『ルッカの森』になります。
※パリパリ焼モンブランは『菜の花』全店で購入可能です。
3:菊川商店『カステラ焼 箱根まんじゅう』
箱根の散策には欠かせないお饅頭
価格:1個 80円
日持ち:4日間
所在地:〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本706−17
営業時間:9:00~18:00(木曜定休)
電話番号:0460-85-5036
駅前商店街の中にある箱根の定番名物。
4:ちもと『湯もち』
老舗旅館も愛するお着き菓子
価格:1個 280円
日持ち:4日間
所在地:〒250-0311 神奈川県足柄下郡箱根町湯本690
営業時間:9:00~17:00
電話番号:0460-85-5632
カフェスペースあり
箱根湯本駅から徒歩5分程の立地、少し離れた本店では可愛らしい飴も売っています。
5:孫三総本家・花詩『温泉餅』
箱根山奥の知る人ぞ知る名店の銘菓
価格:5個入り660円 10個入り1320円など
日持ち:20日間
所在地:〒250-0402 神奈川県足柄下郡箱根町木賀934
営業時間:10:00~17:00(水曜定休)
電話番号:0460-82-2465
カフェスペースあり
駐車スペースあり
強羅駅近くに湧く名水を使う和菓子屋さん。
アクセスに少し難がありますが、それでもその価値があるお菓子です。
6:箱根 甘酒茶屋『甘酒の素』
400年間 旅人を癒し続けている甘酒
価格:750円
日持ち:3週間
所在地:〒250-0314 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿 二子山 395-28
営業時間:7:00~17:30
電話番号:0460-83-6418
カフェスペースあり
駐車場あり
東海道の難所、箱根旧街道を行き来する旅人を癒す飲む点滴。
茶屋までの街道を歩いてみたいと思わせてくれるお店。
箱根の美味しいお菓子とお店を紹介
ここから先は、先ほど紹介したお菓子をレポート形式で紹介していきます。
気になられたお菓子の詳細をご覧ください。
富士屋ホテルのアップルパイ
大正時代から100年以上変わらず愛され続け、ビートルズのジョン・レノンも宿泊中好んで食べていたといわれるアップルパイです。
箱根登山電車の宮ノ下の駅から徒歩5分、またはバス停宮ノ下温泉から徒歩1分。
バス停から少し坂を上ると左手にお城のような建物 富士屋ホテルとその脇に『ベーカリー&スイーツ ピコット』が見えてきます。
ピコットは富士屋ホテルのパンとスイーツを販売するお店で、店内には喫茶コーナーもあります。
富士屋ホテル内にある『ティーラウンジ オーキッド』でもこちらで焼いているアップルパイなどを頂く事も出来ます。
せっかくなので『ティーラウンジ オーキッド』でお茶をすることに。
『ティーラウンジ オーキッド』は宿泊客でなくても利用する事ができます。
サービス料が追加されるのでピコットで食べるよりお値段が上がってしまいますが、歴史を感じる豪華な空間でのカフェは特別感がありその価値は十分にあります。
ティーラウンジ内の様子。
敷居が高そうな雰囲気ですが、カジュアルな服装で来店されている方も多くみえました。
ジョン・レノン夫妻が滞在していた際に座っていたという席にはメッセージカードが添えられています。
アップルパイとコーヒーを注文。(2400円)
バニラアイスを添えることも出来たのですが、・・後に添えなかった事を後悔。
富士屋ホテルのアップルパイの感想
国産の発酵バター『カルピスバター』を丁寧に織り込んだパリパリのパイ生地に、シナモン・ナツメグなどで煮込んだスパイシーでシャキシャキなリンゴがあふれる程詰められている。
甘さは控えめでスパイシーな味、サクサクな生地とシャキシャキなリンゴの食感がたまらない。
テイクアウトしたアップルパイにバニラアイスを添え甘い紅茶と頂いた時、このアップルパイの本当の美味しさに気が付いた。
アップルパイのスパイシーさにバニラアイスの甘さが足され、その表情は一変します。
『バニラアイスと相性が抜群のサクサクでシャリシャリなアップルパイ』です。
和菓子菜の花のパリパリ焼モンブラン
『和菓子菜の花』は箱根・小田原を中心にお店を展開している和菓子屋さんで、ルッカの森はその内の1店舗になります。
『箱根のお月さま』や『バウムクーヘン』などが有名ですが、私は『パリパリ焼きモンブラン』をおすすめします。
駅前に流れる川沿いを小田原方面に歩き、三枚橋を渡り箱根旧街道に入った少し先に『ルッカの森』はあります。
箱根湯本駅からは徒歩10分ほどです。
外観に店名が見えないので少し分かりにくいのですが、屋根に特徴的な木組みがあるのが『ルッカの森』です。
『ルッカの森』は箱根で展開している菜の花で唯一駐車場があるお店です。
店内は木を意識したしたような造りで、天井からの光が優しく差し込む明るく柔らかな雰囲気。
軒先には木のベンチがあり、買ったお菓子をそこで食べる事もできます。
こちらがパリパリ焼モンブラン。
可愛らしい包装でお土産としての見た目もバッチリ。
パリパリ焼モンブランの感想
モンブランといってもこちらのお菓子は焼き菓子です。
大きな渋皮栗の甘露煮が入ったしっとりとしたマフィンをパータフィロという薄いパイ生地で包んだ焼き菓子。
パータフィロのパリッとした食感と、アーモンドプードル入りのしっとりとしたマフィンの食感のコントラスト、そして大きな栗がほっくりと良い風味を出す。
食べていて楽しく飽きの来ないモンブランです。
購入できる場所も多く、手軽にお土産に出来きる点でもおすすめです。
菊川商店のカステラ焼箱根まんじゅう
駅前商店街にあるお土産やさん『菊川(きくがわ)商店』が昭和から変わらず動き続けるレトロな機械で作る箱根定番の名物。
道路を挟んで駅の向かい側にある箱根湯本商店街の中にあり、箱根を訪れると必ずと言っても良い程目にするお店。
箱根の玄関口の顔といってもよいのが菊川商店です。
お店の前には平日でも人の列が出来、並んでいるお客さんの視線の先には お饅頭製造機があります。
「カシャ、カシャ」と単調で心地よいリズムを刻み、目の前でまんじゅうが次々に焼き上げられていきます。
その光景はなぜか懐かしさと新鮮さを感じられ、つい見入ってしまう。
「通りかかる度に、つい見とれて いつのまにか列に並んでしまっている私。」
焼きたてのお饅頭を片手にを散策すると箱根の雰囲気をいっそう楽しめます。
カステラ焼箱根まんじゅうの感想
雪のように白くなめらかな白餡をカステラで包んだ洋風まんじゅう。
甘さは抑えめでふわっと昔なつかしい味、お値段が手頃なのもうれしい。
お土産で持ち帰ってもオーブントースターで温めれば焼きたての味を楽しめます。
お饅頭が出来上がる風景を見て、焼きたての香りと味を片手に箱根を散策するのは、定番といっても良い。
ちもとの湯もち
湯本滝通りに工房を構える老舗和菓子屋『ちもと』の『湯もち』。
箱根老舗旅館のお着き菓子(ウェルカムスイーツ)としても出されている銘菓です。
工房を併設している滝本通り本店(↑)と駅前通りにカフェを併設した駅前通り店の2店舗あり、取り扱っている商品も多少異なっております。
こちらが駅前通り店。
箱根湯本駅から歩いて駅前商店街を5分ほど上ってゆくとあります。
残念ながら撮影時は改修工事中で外観が上手く伝えられませんが、和と洋が融合したお洒落な外観です。
向かって左がお店入口で右がカフェとなって、建物左脇に『お庭の茶店』(屋外カフェ)があります。
休憩がてらカフェで「湯もち」を頂くことに。
老舗菓子店の固いイメージが無く、モダンな店内で入りやすい感じ。
カフェで湯もちと お抹茶のセットをオーダー(1000円)
抹茶は京都産の上級抹茶です。
ちもとの湯もちの感想
白玉粉のお餅にメレンゲを合わせた不思議な食感の和菓子。
上品な香りが漂う包み紙は竹の皮を使用。
一口食べるとフワッ・シュワッとマシュマロの様な口当たりと餅のモッチリ感があり、程良い甘さ。
ダイス状に散りばめた羊羹が食感のアクセントとなり、ふんわりと香る柑橘系の香り。
まるで箱根の白濁する温泉をお和菓子で表現したような餅菓子。
孫三総本家・花詩の温泉餅
和菓子作りに明神ヶ岳山麓の湧き水を使用している箱根山奥にある知る人ぞ知る名店『孫三総本家・花詩』。
箱根湯本からバスで15分ほどの宮城野橋で下車、徒歩1分ほどにお店はあります。
休日は渋滞により乗車時間が大きく伸びることが多く、箱根登山電車強羅駅からは急勾配を15分ほど下らなくてはならなくアクセスが難しいのが難点です。
駐車スペースがあるので車で訪れる事をお勧めします。(※駐車スペースはお店に御確認ください。)
バス停からお店の看板がある脇道を進んで行くとすぐ左手にお店はあります。
店先には『嬰寿(えいじゅ)の名水』が流れている。
この水は工房にも引かれ、お菓子に使う水は全てこの名水を使用している。
強羅温泉大文字を眺められる喫茶スペースで名水のお抹茶と和洋創作菓子プレートを頂きました。
孫三総本家・花詩の温泉餅の感想
こちらも箱根の老舗旅館などで永くお着き菓子としても愛されている銘菓。
白玉粉と名水で捏ね上げられたお餅の中にダイス状の羊羹が散りばめられている。
ふんわりとコシのあるお餅は透き通るような瑞々しさ、ふんわりと甘く柑橘系の香りがして羊羹の食感がアクセント。
まるで箱根の奥深くに静かに湧く温泉ような餅菓子。
甘酒茶屋の甘酒の素
箱根旧街道の中腹にある『甘酒茶屋』が作る400年もの間 東海道の難所「箱根の峠越え」をする旅人を癒し続けている甘酒。
箱根湯本からバスで30分ほどの甘酒茶屋バス停で下車すると甘酒茶屋はあります。
旧街道の道は細く曲がりくねった場所が多く、運転して訪れる方は注意。
ふもとからの標高差が大きく先日降った雪がまだ残っている。
平成21年に改築された茅葺屋根の建物。
訪れた際は屋根のメンテナンスをしている様子でした。
お店せの雰囲気は江戸時代そのもの、軒下には「参勤交代諸大名休息所」の看板が下がっている。
店内は土間づくりとなっていて薄暗い照明で炭火の香りが漂う。
お店の外にも席があるのですが、この時期は雪で埋もれていました。
炭火の香りは囲炉裏から漂っているよう。
この空間だけ時が止まり続け、もはや現代の服装で訪れている我々が浮き上がっているような感じもする。
奥の化粧室は綺麗なつくりなので安心です。
甘酒(500円)と、力餅いそべ(600円)をいただきました。
お餅は毎朝きねでつき、備長炭で焼いているそうです。
とてもおいしい。
甘酒茶屋の甘酒の素の感想
こちらの甘酒は アルコール分・砂糖なし、地元産のうるち米と米麴だけで作られている自然の甘さが特徴。
その甘酒をお持ち帰り用にしたのが『甘酒の素』です。
お水で薄めて沸かし少量の塩を加えると、茶屋で飲んだ甘酒をご自宅でも楽しむ事ができます。
コローの一言
2日間にわたる食べ歩きを終え、箱根旧街道の先にある芦ノ湖湖畔に到着しました。
まだ今年は初詣を行っていなかったので、箱根神社を参拝してから帰ることに。
今回の記事での「良い味との出会いと再会を感謝し、良い記事が書けるように」と御祈願し雪の残る箱根山を下山しました。
コロナ禍から比べると海外からのお客さんも増え、これから箱根はもっと賑やかになってゆくんだろうな。
『箱根の交通機関は都心とは違うので、しっかりと計画を立ててから訪れてください。』
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
もし宜しければコローの夢を応援ください。
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