東京の美味しい団子屋さん5店舗を紹介「追分だんご」「羽二重団子」「亀屋大和」「赤坂青葉」「言問団子」

追分だんご

初夏のみずみずしい新緑を見ると なぜか和菓子が食べたくなる私、心地良いこの季節を楽しみながら団子屋さんを食べ歩きしてきました。
その中で、特に美味しいと思った「追分だんご」「羽二重団子」「亀屋大和」「赤坂青野」「言問団子」の5店舗を散歩しながら訪れた時の記録と共に紹介します。
【※味の感想や価格は記事の一番最後にまとめてあります。】

お店を紹介する前に、まずは意外と知られていない団子の基本的な知識を紹介します。

団子とは

団子とは上新粉に水を加えて捏ね 蒸したり茹でたものです。

上新粉とは、私たちがよく食べる一般的なお米(うるち米)を研いで白くし、水洗いして乾燥させ粉にしたもの。
粘り気が少なく歯切れが良いのが特徴。

団子の歴史


団子の原型となったものは縄文時代からあり、穀物を粉にして水で練って食べられていました。
団子という名称で一般的に普及したのは江戸時代で、串に刺し手軽に食べれる菓子として人気があり、茶屋で食べれたり 行商人が売り歩いていました。
ただ当時、砂糖はとても貴重だったので甘い団子はほぼ無く味付けは醤油が主流でした。

現在のような砂糖を使った甘い団子が一般的になったのは、国内で砂糖が多く生産されるようになった明治時代に入ってからです。

追分だんご本舗

追分だんご

新宿3丁目にある『追分だんご本舗
甲州街道と青梅街道の分岐点 新宿。
道が二手に分かれる場所を追分と呼び、明治二十二年に高井戸から移って来たお店。

追分だんご店舗

伝統を継承しつつも現代人の味覚に合わせた甘味を追求する老舗です。

新宿駅

お店と深い繋がりがある新宿、宿場町としての名残りを探しながらお店に向かっていきます。

内藤新宿記念碑

新宿は甲州街道に出来た新しい宿場町で内藤家の敷地の一部を利用したため「内藤新宿」と呼ばれ、甲州街道と青海街道が合流する物流拠点として栄えてきました。

新宿御苑

都市のオアシス「新宿御苑」も内藤新宿の敷地内であり、当時から住民たちの憩いの庭となっていました。

角筈トンネル内

山手線のガード下「角筈トンネル」の中には青梅街道を行き交う旅人たちの壁画。

旧青海街道

探してみると意外と多くの痕跡が見つかります。
『追分だんご』がお店を構えた明治初期では まだ鉄道が通っておらず、街道の移動は徒歩や馬車で過酷なものだったもよう。
「そんな旅人達の空腹をみたしていた お団子屋さんだったのかなぁ」と想像しつつお店へ。

追分だんご本舗

店頭には 菖蒲の花が涼し気に咲き、お客さんで賑わっていました。

追分だんご店内

お団子の種類は豊富で一本づつ可愛らしくパック包装されています。
訪れた時間は16時頃だったので、お団子の数はだいぶ少なくなっていました。

追分だんごイートイン

喫茶室で好きな団子を2本選べるセット(税込み715円)お茶と昆布付きを注文。
新宿散策の疲れが癒えます。
(味の感想は記事の一番最後に記載しています。)

羽二重団子

羽二重団子

東京三大団子に数えられる 日暮里の芋坂のふもとにある『羽二重団子』(はぶたえだんご)
江戸時代から続く数々の文豪たちからも愛された団子屋。

羽二重団子本店

羽二重団子の団子は餡団子と焼団子の2種類だけ、この団子は夏目漱石や正岡子規 達が愛し、夏目漱石の「吾輩は猫である」の中にも登場したお店です。

日暮里駅

最寄り駅の日暮里周辺には徳川慶喜の墓所がある谷中霊園や谷中銀座商店街などがあり、少し散策しながらお店に向かいます。

谷中銀座商店街

駅から西方面の坂を越えると谷中銀座商店街があります。
谷中銀座商店街は夕焼けが綺麗なスポットの「夕やけだんだん」や下町情緒あふれる所でフォトジェネリックなスポットとなっています。
谷中銀座商店街は以前にフロランタンを買いに訪れたことがあったので、今回は谷中霊園の方へと行ってみます。

谷中霊園風景

谷中霊園、谷中地区の大分部を占める広さで、渋沢栄一や徳川慶喜など多くの著名人のお墓があり 桜の名所でもあります。

渋沢栄一墓所

新一万円札に描かれる渋沢栄一のお墓 「日本で初めての銀行を設立した人みたいです。」
迷路の様に入り組んでいて、スマホで地図を見ないと迷子になってしまいそう。
夜迷にい込んでしまったら・・

芋坂

芋坂方面に霊園を抜け、線路を跨いだ坂のふもとに羽二重団子はあります。

羽二重団子本店

2019年に建て替えたばかりで、まだ新しい羽二重団子本店。

羽二重団子喫茶室

店内はモダンな空間の中に歴史ある展示物。

羽二重団子店内

戊辰戦争時 敗走した隊士がお店に置いていったという刀と槍。

羽二重だんごセット

そんな店内で羽二重団子のセット(税込み616円)を注文。
こちらのお団子はお酒とも相性が良く、冷酒とのセットもあります。

亀屋大和

亀屋大和

東神田にある『亀屋大和』こちらも江戸時代から続き現在9代目となっています。
長く続く店、品は人々から求め続けているという事で、このお店の和菓子も確かな味。

亀屋大和の焼団子

団子や大福、どら焼きなども人気ですが、今回は焼団子(みたらし団子)を紹介します。

馬喰町駅

最寄り駅はJR総武本線の馬喰町駅。

馬喰町問屋街記念碑

この辺りは服の卸問屋が多くあり問屋街となっていました。

馬喰町問屋街

この日はゴールデンウィーク中だった為か、問屋街のほとんどのお店はシャッターが下りていました。
町を少し探検してみたのですが 面白そうな場所は見つからず、そのままお店へ向かうことに。

亀屋大和

13時頃お店に到着。
ひとけが少ない静かな町でしたが、お店の前にはしっかり人の列が出来ている。
商品はだいぶ少なくなっていて、売り切てしまっている商品もいくつかありました。
前日に取り置きの電話を入れていたので無事 焼団子を入手。

隅田川

帰り際、直ぐ近くに隅田川が流れている事に気が付いた。
大きな川で今日は風もあってか白波がたっている。
川沿いに腰を下ろし亀屋大和の和菓子を食べるのもいいかも。

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