本物のハチミツとは
私は以前パティシエとして働いていて、ハチミツはとても身近な材料でした。
しかし、去年訪れた ある養蜂所兼販売所で購入したハチミツの美味しさと不思議な効能に驚き、今まで使っていた普通のハチミツとの違いに調べてみました。
少しオーバーな表現になってしまうかもしれませんが、一般的に流通しているほとんどのハチミツはハチミツを模した物なのです。
本物の純粋なハチミツはとても貴重で、市場に流通するのも困難なほど採れる量が少ないものなのです。
そんな本物のハチミツが買える東京・神奈川のおすすめ店を紹介します。
ハチミツについて調べた記事『ハチミツの真実』こちらもご覧いただけると幸いです。
【※記事の中にあるハチミツの味の感想は、あくまで個人の感覚ですので参考程度に見てください。
同じ花のハチミツであっても産地よって味は変わります。】
BEE FRIENDSHIP 完熟屋
東京都 清澄白河にある四国の養蜂所と提携するハチミツ専門店
蜜蜂の楽園ともいえるほど自然に恵まれた四国の佐田岬半島で養蜂を行う「佐田岬共販」のハチミツハチミツから作ったミード（ハチミツ酒）を中心に販売しています。
佐田岬半島とは四国最西端にある全長５０キロにもなる瀬戸内海と宇和海に挟まれた細長い自然豊かな美しい半島です。
清澄白河
清澄白河には東京都の名勝に指定されている※回遊式林泉庭園『清澄庭園』があります。
【※池を中心に園路を配置して庭園の風景を多角的に楽しめるように造られた庭園】
日本庭園越しに見える近代建築の象徴ともいえるスカイツリー、
まるで回遊式林泉庭園の多角性に時間軸も重なったよう感じで郷愁のような感情がわいてきます。
お店へのアクセス
完熟屋は東京メトロ清澄白河駅から徒歩5分程の場所にあります。
駅を出たら清澄庭園沿いに歩き、深川資料館通りを左折して250m程で到着。
店内の様子
店内は とてもお洒落で照明によってハチミツやミードたちが宝石の様に輝いています。
小さいですがイートインスペースも用意されており、ハチミツジェラートやレモネードも楽しめます。
店先には瀬戸内レモンが置かれていて季節の応じてグリーンレモンだったりイエローレモンが積まれています。
特に瀬戸内のグリーンレモンの香りは離れていても爽やかな香りがして、以前旅したしまなみ海道のレモン島の香りを思い出す。
BEE FRIENDSHIP 完熟屋の特徴
・養蜂所が四国の広大な自然のなかにあるので地元産のハチミツの種類と在庫が豊富。
・ハチミツのテイスティングが出来て好みのハチミツを探せる。
・駅から徒歩で気軽にアクセスできる。
・良質なハチミツから作られるミードは、まるでスイーツの様に甘く香ばしい。
・価格帯【物価の変動やハチミツの種類や容量によって変わるので、あくまで参考価格です。】アカシアはちみつ１㎏だと約7500円
【浅草に支店もあり、その2階がミードの醸造所となっています。】
購入した物の紹介
蜜柑のはちみつ
柑橘系の爽やかさが特徴、柑橘系は四国の特産品。
玄圃梨のはちみつ
まるでマスカットのようなフルーティーさ。
ミード(ハチミツ酒)
甘口のミード、お酒が苦手な私なのですがとても美味しく頂けました。
多摩養蜂園
を京王よみうりランド駅近くにある地元産のハチミツ販売しているお店
東京西部から神奈川にかけて広がる広大な丘陵地帯、その一角で養蜂を行い、そこで採れたハチミツを中心に全国から厳選したハチミツを販売しているお店。
多摩丘陵はジブリ映画の舞台にも登場する都心からも近い自然地帯です。
ここの養蜂所では地元の学生に養蜂体験も行っている為 稲城養蜂道場と呼ばれています。
都内の学校でありながら、こんな貴重な体験ができるなんて・・
京王よみうりランド
東京都稲城市内にあり、よみうりランド遊園地への玄関口でもあります。
駅前にはよみうりランドがある山頂へ向かうゴンドラの乗車口があります。
山頂には『よみうりランド』、絶景の天然温泉『花景の湯』があり魅力的な町。
また 読売ジャイアンツの練習球場もあり、『巨人への道』と呼ばれるゴンドラの下に延びる２８３段・・(^_^;) の階段からは綺麗な景色と夜景が望めます。
お店へのアクセス
新宿から40分ほどの京王よみうりランド駅で下車し、多摩養蜂園は駅から徒歩で10分程です。
駅の直ぐ近くに在るショッピングセンターを左手に右側の川沿いの道へ入ります。
この先の少し入り組んだ住宅街の一角に多摩養蜂園はあります。
店内の様子
養蜂家の作業所の一部を販売所としている感じで、高品質なハチミツが安く購入できる養蜂家の直売所です。
多摩養蜂園の特徴
・養蜂家の直売所となっているので高品質なハチミツが安く購入できる。
・地元産と全国から厳選したハチミツを販売している。
・駅から徒歩で気軽にアクセスできる。
・価格帯【物価の変動やハチミツの種類や容量によって変わるので、あくまで参考の価格です。】アカシアはちみつ１㎏だと約6400円
購入した物の紹介
お勧めは地元稲城産のハチミツです。
アカシアのはちみつ
さっぱりとしていてクセのない味。
さくらのはちみつ
寒い季節と開花時期が短いのが重なり、採取が難しいと言われるハチミツ。
よみうりランドは桜が咲き乱れる名所、そんな春先を連想させるような儚くとも爽やかな風味。
山のはちみつ
神奈川の北部に広がる山岳地帯にある養蜂所兼ハチミツの直売店
神奈川県相模原市の北西部には深い山岳地帯があり、神奈川県の水源の１つ相模湖があります。
そんな相模湖の南側の山中に養蜂所兼ハチミツ直売所の「山のはちみつ」はあります。
相模湖の北側にある陣馬山から相模湾方面の眺め。
神奈川県である事を忘れてしまうほど果てしなく山々が連なる。
相模湖周辺
相模湖周辺には自然を活かしたアドベンチャーリゾート相模湖MORIMORIや、相模湖湖畔にある県立相模湖公園、天然温泉などのレジャースポットがあります。
陣馬山は車で山頂の直ぐ近くまでアクセスでき、標高８５５mからの３６０℃パノラマ風景は晴れていれば 東京のビル群、丹沢の山々、富士山と素晴らしい景色が望める人気スポットです。
ただし、野生動物も生息するので注意も必要です。
山のはちみつから車で１０分程にある源泉かけ流しの藤野やまなみ温泉は、登山客にも人気な源泉かけ流しの良質な泉質の温泉。
冷えた体を温めようと温泉に向かうも、
定休日・・ 事前に調べればわかるのになぜか怠ってしまう(´๐_๐)
お店へのアクセス
残念ながら 山のはちみへは公共交通機関ではアクセスできません。
そんな秘境の地だからこそ良質なハチミツが採れるのです。
中央自動車道相模湖インターを起点に、なるべく運転しやすい広めな道で案内することにします。
インターを出たら右折し甲府方面に向かいます。
JR中央線 藤野駅前の交差点、日連入口を左折して2ｋｍほど進みます。
山のはちみつの看板があるY字路を左に3kmほど進みます。
右に行くと藤野やまなみ温泉に向かう分かれ道を左に曲がり500m程でお店に到着です。
店内の様子
季節に合わせた地元産のハチミツを中心に全国から厳選したハチミツが並べられています。
陶器製品なども陳列されていて、外観と合わせて不思議な感じの雰囲気のお店。
店先のテーブル席でははちみつジェラートやはちみつたい焼きも楽しめます。
蜂の巣箱を購入し、お店の直ぐ裏の養蜂所で養蜂を体験できるサービスもやっています。
山のはちみつの特徴
・養蜂家の直売所となっているので高品質なハチミツが安く購入できる。
・ハチミツのテイスティングができ好みのハチミツを探せる。
・地元産と全国から厳選したハチミツが豊富にある。
・山奥にあるので公共交通機関ではアクセスできない。
・価格帯【物価の変動やハチミツの種類や容量によって変わるので、あくまで参考の価格です。】アカシアはちみつ１㎏だと約6400円
購入した物の紹介
お勧めは地元産のハチミツです。
特に地元産アカシア蜂蜜はクセがなく華やかな風味。
私がハチミツについて調べたいと思うきっかけになったハチミツです。
ただ、春に採れて夏の終わり頃には売り切れてしまいます。
はちみつジェラート。
ここのハチミツを使用して作られています。
L’ABEILLE(ラベイユ)荻窪本店
プロのバイヤーが世界中から高品質なハチミツを買い付け販売するお店
ラベイユの歴史は戦後愛媛県で始めた養蜂業が始まりと古く、今は世界各国から信頼できる高品質なハチミツを厳選し買い付け販売しているお店です。
本店は東京荻窪にあり、全国に支店が15店舗以上あります。
荻窪周辺
荻窪は駅前にルミネなどの大型商業施設があるも、少し離れると閑静な住宅街となっています。
荻窪までは新宿からJR中央・総武線で10分と近く、その沿線沿いには個性が溢れた街が多くあるので少し途中下車してみました。
新宿
新宿駅は言わずとも知れた、日本最大級の交通ターミナル。
ショッピング・娯楽・飲食 全てが揃った東日本最大の繁華街。
さらに新宿御苑という緑あふれる広大な庭園まであります。
中野
サブカルチャーの聖地とも呼ばれる中野。
再開発が進みだんだんとその表情も変わってきていますが、
コスパの良い飲食店も多く東京で一人暮らしをする学生にも人気な街です。
アーケード街の先にある中野ブロードウェイではアニメグッズ・漫画・フィギュアなどが入り組んだ建物内に所せましと並んでいます。
高円寺
古着屋・雑貨屋・ライブハウスなど個性に溢れたお店がある街。
中野と隣接しているので、高円寺も再開発が行われていて少しずつ変わろうとしている感じです。
個性的なカフェも魅力的。
ゴシック調で私語厳禁の「アール座 読書館」
お店へのアクセス
ラベイユ荻窪本店へは荻窪駅からは徒歩で５分ほどです。
ルミネの中にも支店があるのですが、本日は本店へ向かいます。
荻窪駅のルミネ側出口からでて青海街道を渡ります。
教会通りを１５０mほど進むとラベイユ荻窪本店はあります。
途中のY字路は左方向へ。
店内の様子
世界各国から集められた様々なハチミツやコンフィチュール・ミードなどが揃っています。
海外から本物のハチミツを仕入れるのは容易な事ではありません。
アーモンド・レザーウッドなど多彩な種類がそろっています。
各店舗にハチミツソムリエが常駐し、試食を織りまぜながら好みのハチミツを見つけてくれます。
L’ABEILLE(ラベイユ)荻窪本店の特徴
・プロのバイヤーが世界中(国内含め)から確かな品質のハチミツを仕入れている。
・ハチミツソムリエ常駐していて、テイスティングしながら好みのハチミツを一緒に探してもらえる。
・日本では採れない様々な種類のハチミツがある。
・駅から徒歩で気軽にアクセスできる。
・価格帯【物価の変動やハチミツの種類や容量によって変わるので、あくまで参考の価格です。】アカシアはちみつ１㎏だと約10000円
お店から40m先にMIELATIER（ミエラティエ）という姉妹店のパティスリーがあります。
ここのスウィーツは砂糖の代わりにラベイユのハチミツを使用して作っています！
ミエラティエで購入したスウィーツをラベイユのイートインコーナーに持ち込んで頂くことも出来ます。
元パティシエとして、このお店について記述したら長文になってしまいそうなので、いつかまた別の記事で紹介したいと思います。
購入した物の紹介
左から
アーモンド
ほんのりアーモンドの香ばしさがあり、新緑のような爽やかさもある。
タイム
スパイシーで少しクセのある濃厚な甘さと複雑な香り。
向日葵
爽やかな酸味と甘味がありフルーティー。
アカシア
クセがなく上品な甘み。
価格は高めですが、どれも大変高品質。
ハチミツを人に贈るのであれば、このお店は是非お勧めです。
コローの一言
味だけで本物のハチミツを見分けるのはとても難しいです。
加熱による香りの変化と味の濃さ、観るれるならば現地の養蜂環境で判断しています。
養蜂場の直売所では現地産と国内から厳選したものが販売されている事が多いです。
もちろんプロが国内から厳選したものも良い物なのですが、その方が丹精込めて育てた蜂から採蜜したものに勝るものは無いと思います。
この記事を読んでいただいた方は是非、本物のハチミツの美味しさと不思議な効能を堪能してみてください。
店舗情報
BEE FRIENDSHIP 完熟屋
所在地：東京都江東区白河２丁目２−１ kiyosumi terrace
TEL: 03-5875-9315
多摩養蜂園
所在地：東京都稲城市矢野口１７９２
TEL： 042-377-5379
山のはちみつ
所在地: 神奈川県相模原市緑区牧野３０８２
TEL: 042-377-5379
L’ABEILLE(ラベイユ)荻窪本店
所在地: 東京都杉並区天沼３丁目２７−９
TEL: 03-3398-1778
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