初夏の鎌倉で和菓子屋 巡りの旅
今回は、趣味の写真撮影と和菓子屋巡りの旅をしてきました。
旅のルートは明月院の紫陽花を撮影し、『上生菓子の美鈴』と『力餅家』の2店に寄って海沿いの134号を通って帰る初夏を満喫するルートです。
前日の雨のおかげで紫陽花はみずみずしく輝き、とても良い日になりました。
明月院
明月院とは紫陽寺と呼ばれ6月上旬に紫陽花が咲き乱れ、
北条時頼の墓所がある寺院です。
入口から紫陽花の群生が出迎えてくれます。
平日の開門時間でまだ人が少なく、私と同じ目的のカメラマンが数人居る程度で、
撮影には最高のタイミングに来れました。
明月院はこの山門に続く紫陽花のトンネルに包まれた階段がとくに絶景で、
この日はモデルさんがいらっしていたので、許可を頂き一枚撮らせて頂きました。
山門をくぐると本堂があり奥の丸窓から裏の庭園が覗けます。
少し薄暗い和室を通して丸窓からの新緑が輝いてすごくきれい。
奥の庭園は拝観料の500円は別途の500円で入庭となって、
菖蒲が群生する庭園となっていたのですが、少し時期が遅かったのか菖蒲は少し元気がなく、あまりよい写真がとれなかったので、代わりに雰囲気のいいお地蔵さんを・・
人との距離を取らないといけない時期なのと参観者の邪魔にならないように、
さっと撮影を済ませ、早めに山道を下り次の目的地へ向かうことにします。
上生菓子の美鈴
明月院があった北鎌倉から丘を一つ越え、鶴岡八幡宮まで向かいます。
その脇の住宅街の一角に目的の上生菓子屋『美鈴』はありました。
スマホで位置を確認しながら向かわないと、
見落としてしまいそうなほど奥まった場所にありました。
鎌倉で上生菓子というと一番にこちらの『美鈴』が出てくるほどの有名店です。
のれんをくぐると直ぐ座敷があり、ショーケースなども無く、
女将さんが座っていてそこで、代金と商品を交換するスタイルとなっていました。
購入の際は予約を入れないと買えない事もあるようです。
上生菓子とは、練り切り(白あんとお餅などを合わせたもの)をベースに四季を職人の技で形にする、芸術性の高い和菓子です。
浄妙寺にある茶室では、枯山水を眺めながら美鈴の上生菓子を抹茶といただく事ができます。
五感で楽しむ上生菓子の特性上、茶室という空間では、更に美味しくいただけると思います。
が、コロナ禍なので本日は買って帰ることにしました。
6個入りで1800円
何をモチーフにしたデザインか疎くてわからなかったですが、
見ていて楽しくなる造形です。
商品のラインナップは、上生菓子の包みと他に毎月変わる季節の
和菓子の包みがあり、
選べるのはこの2商品だけと、職人気質のこだわりを感じられるお店でした。
いつかは、浄妙寺の茶室で美鈴の和菓子を味わってみたいです。
力餅家
鎌倉駅を通り過ぎ海沿いまで出て国道134号線を西に進み『力餅家』へ向かいます。
お店からもらえる地図があったので載せてみました。
なんか宝の地図みたいで面白いですが、意外とわかりやすいと思う・・
私だけかな(^^;
駅だと江ノ電の長谷駅から歩いて10分程度の場所にあり、車だと専用の駐車場はなく、
細い路地にお店があるので、近くのコインパーキングに停めるのが良いです。
力餅家は2012年に放送された小泉今日子主演のドラマ「最後から二番目の恋」でロケ地にも使われ、時代を感じれる木造に力強く書かれた暖簾が印象的です。
江戸時代から300年以上も続いている老舗です。
観光客も少ない時期であったのに、力餅家では、お客さんがソーシャルディスタンスを取りながら常に列をつくっていました。
許可をいただき撮影させてもらった店内の様子。
店内も木造で美しい。
こちらでおススメの商品は『力餅』でして、シンプルにお餅と餡のお菓子です。
力餅には2種類あり、お餅と餡を合わせたものと 求肥と餡を合わせたものがあります。
求肥 →餅粉に水と砂糖を加え練り上げたもので、シットリとしていてみずみずしく餅より日持ちする。
お餅タイプの力餅
お餅の上に餡が乗せられている形で、強いコシが特徴 とても食べ応えがあます。
賞味期限は当日中。
求肥タイプの力餅
1つ1つ個包装されていて餡の中に求肥が包まれている形、
みずみずしくしっりとして柔らかい。
賞味期限は3日。
どちらも美味しいのですが、私個人の感想としては、
力餅の名の通りに、力強いコシがある餅タイプがおススメ、
しっかり封をしていても次の日には硬くなってしまうので、記載どおり当日中に食べきらないとダメです。
なので、その日の内に食べるならお餅タイプ、少し遠方の方へのお土産には、
求肥タイプをおススメします。
寄り道
目的の和菓子も手に入れたので、あとは少し寄り道しながら帰途につきます。
力餅家の先に、ある坂道を登ったところに成就院という寺院があり、
参道から見下ろす景色がとっても綺麗なので、
お店を訪れた際は是非、拝観してみてください。
134号を江の島方面に向かい鎌倉高校駅近くの踏切は、
アニメ『スラムダンク』や『ゆず』のミュージックビデオなどで有名な場所
初夏の鎌倉を満喫できた、非常に良い旅になりました。
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