ノンホモ牛乳を求めて富士の裾野へ
ノンホモ牛乳とは
牛乳の原料である生乳には大小様々な大きさの
乳脂肪分が存在しています。
私たちが普段飲んでいる牛乳は
安定性を得る為、
『ホモジナイズ』という高圧力で
乳脂肪分を砕き均質化する
作業を経て作られています。
『ノンホモ牛乳』とは脂肪分の均質化を
行っていない牛乳の事です。
ホモジナイズを行っていないと
乳脂肪分が自然の状態で残り、
より搾りたての生乳に近く、
まろやかな風味が楽しめる反面、
置いておくと上部にクリーム状の層が出来、
強くふり続けているとバターになってしまう
不安定な牛乳でもあります。
そんな『ノンホモ牛乳』は
扱いは難しいですが、
お菓子作りには最高の素材となります。
富士の裾野へ
本日は横浜から、『道志みち』を通って 静岡県の『朝霧高原』へと向かいます。
天気に恵まれて、とてもいいドライブ日和になりました。
まずは横浜市内から相模原市と山中湖を繋ぐ
国道413号 通称『道志みち』を目指します。
大きな国道から山へと向かう道に逸れ、
途中、揚げパンで有名な『オギノパン本社工場』で朝食を食べます。
揚げたての『あげぱん』が美味しい『オギノパン本社工場』
『オギノパン』は相模原市を中心に店舗を展開していて、
給食用のパンなども製造しているパン屋さんです。
オギノパンの工場は相模原の山奥にあって
焼きたてを食べれる 直売所も併設しています。
揚げたての『揚げパン』で有名な場所であり
『道志みち』も近い為、多くのライダー達が訪れていました。
ツーリングやドライブに とても人気なスポットです。
給食のパンも製造している工場なので、
店内は 学校の給食や購買所で売っているような
パンが多く、懐かしい雰囲気となっています。
『あげぱん』と『黒糖コッペパン』・『丹沢あんぱん』・『焼きチキンカレーパン』
を選んできました。
『あげぱん』は
いつも揚げたてで食べる事ができます。
表面はカリッカリッ 中からジュワッと油が
この『背徳的な美味さ』は もはや犯罪級です。(>.<)
『丹沢あんぱん』は
薄いブリオッシュ生地がたっぷりの
和菓子のような上質な餡を包んでいて、
きっと和菓子職人にあんぱんを作らせたら
こんな感じになりそう、
とても上品なあんぱんでした。
『道志みち』を経て『山中湖』へ
朝食を食べ終えたら
再び目的地へ向かい『道志みち』に入ります。
道志みち とは
神奈川県相模原市の津久井湖から
山梨県富士吉田市の山中湖へと続く
全長70㎞程で 高低差も大きい道です。
山間を通りぬけ ほぼ信号も無く、
道中 温泉やキャンプ場などが点在していて
ツーリングスポットとしても人気です。
途中 温泉・湧き水など魅力的な場所が多くありますが、
日帰りで帰らなくてはならないので、
寄り道したい気持ちを振り切りながら素通りします。 (-_-
しばらく 進むと県境に到着
神奈川県と山梨県に架かる両国橋を渡り山梨県へ入ります。
標高もだんだん高くなってきたところで、
緩やかなカーブを曲がりきると眼前に霊峰富士が!
急に広がる景色と空 『道志みち』の最大の楽しみは
「この突然来る解放感にある!」
きっと私以外にも そう思っている方も多いはず
『道志みち』を抜けると山中湖畔に出ます。
正午近いのに、車外温度計は-1℃を指し
山中湖の湖畔の一部にも氷が張る寒さ・・・
この寒さの中でもアウトドアブームもあり、
湖畔にはテントが張られ、
湖面には 「※ドーム船」も出ていて、
多くの人が湖畔を楽しんでいる様子。
※(船の上にドーム状の部屋があり 中から釣り糸を垂らせる釣り船)
突き抜ける様な蒼穹に霊峰
『道志みち』の終着地点は標高1000m近くもあります。
ここからは富士を左手に眺めながら
裾野をぐるっと回り 牧場地帯を目指します。
富士山麓の酪農地帯 朝霧高原
朝霧高原は富士山の西側に広がる広大な草原地帯で、
ほぼ全域から富士山を望められる絶景地帯でもあります。
通り沿いの牧場には家畜の餌を貯める
サイロが突き出ていて、
都心から日帰りでアクセス出来る場所なのに
まるで北海道にでも来たような錯覚に。
まずは道の駅に寄り道して買い物を
ここでは朝霧高原で作られた
新鮮な牛乳やハムなどが手に入ります。
朝霧高原の乳製品や地酒
朝霧で飼育している『朝霧ヨーグルト豚』などの燻製肉
『朝霧ベーコン』様々なメディアにも取り上げられるほど有名で、
よくキャンパーさん達が買っていき
近くのキャンプ場で調理して食べるそうです。
広大な草原で焼いて食べる燻製肉・・
さぞ美味しいんだろうなぁ (´・∀・`*)
『砂ぎも』と『ベーコン』
砂ぎもはブラックペッパーがピリッと
利いていて コリコリとした食感が美味しい。
ベーコンは焼くと 良質な油分で出てきて
文句無しに美味しい。
『特選あさぎり牛乳』
こちらの牛乳は『ホモジナイズ』を行い
『※高温短時間殺菌法』という殺菌方法で製造しているそうです。
とても美味しい牛乳ですが、
これは本日の目的の牛乳ではありません。
生乳の中に存在する雑菌を殺菌する為、
必ず加熱殺菌を行います。
殺菌方法は 高温で短時間のものと
低温で長時間のものに分かれます。
それぞれ長所と短所に分かれますが、
いつか別の記事で解説したいと思います。
道の駅から草原地帯を更に南に進みます。
高原を横断する国道の脇に 沢山の牛達が
気持ちよさそうに寝転んでいます。
富士の白黒とホルスタインの白黒が良い
コントラストで風景を彩っていていい感じ。
牧場体験型レジャー施設 まかいの牧場
広大な敷地を利用して、乳しぼりや放牧・グランピングなど、
ほんとに様々な体験ができる観光牧場です。
もうテーマパークといっても差し支えない感じです。
本日の目的地はこの牧場になります。
ここの売店に私が求めていた『ノンホモ』
『低温殺菌』の牛乳があるのです。
搾りたての生乳 本来の状態に近く、
風味・栄養価が高く お菓子に使えば
とても美味しくなる可能性を秘めた最高の素材です。
牧場に併設している売店やレストランは入場料がかかりません。
目的のノンホモ牛乳と
「ん・・隣にプリンがある」
最近 私 コローは プリンの試作を繰り返して
いて・・「気になるので一緒に購入」
店員さんの話によると
隣接している建物で専属のパティシエ達が
ここの牛乳を使用したお菓子を作っているそうです。
プリンの他にチーズケーキなども置いてありました。
さて帰る前に少しだけ探検してみます。
こちらが牧場エリア
羊の放牧エリアに風力発電が印象的
とても綺麗に整備されています。
この奥は園内となり入園料がかかります。
こちらはレストラン・売店エリア
まるで大型ショッピングモールにある様な
綺麗でお洒落な建物が連なったエリアになります。
牧場で馴染みのソフトクリームを発見!
「牧場の牛乳を使用しているのでとても
美味しいですよ」 と店員さん
0℃を下回る気温の中ですが
ソフトクリームを食べてみました。
凄く美味しい、
ここまで美味しいソフトクリームは
清里高原で食べた以来です。
乳脂肪分が時間差で溶けるような感じで
甘さがやわらかく伝わってきます。
清里のソフトクリームとは違う美味しさ・・
だが 寒さと冷たさで口が半分麻痺して(´;ω;`)
ですので 感想はあくまで参考に
目的も達成したので帰途につきます。
富士を中心にそのまま反時計回りに走り
御殿場を目指します。
予想外の美味しい出会い
帰り道、少し休憩で公園のような場所に寄り
飲み物を保冷バックから出した際、
さっき買ったプリンが目につき
お腹も減ってきてたので
ここで食べる事にしました。
可愛らしい包装の瓶詰めプリンです。
蓋を取り よく見ると
2層になっている。
良質な牛乳で作ったプリンは
上部に生クリーム状の層が出来るって聞いたことがあります。
瓶の口が細いので、付属している細い専用のスプーンを使って食べます。
柔らか過ぎず、硬すぎもしない
上部の層は濃厚な生クリーム状になっていて、
下の層は上部と比べるとみずみずしくても濃厚な味。
そして口に入れると まるで優しいバターのようなものが
舌全体を包むように広がり、奥行きのある味。
こんなプリンは初めて。
『絶品』です。
こんなにも美味しいとは、
チーズケーキも買っておけばよかったと後悔
プリンに気を取られていたら
目の前はもう日が落ちかけてる、
「1日はすぐ 過ぎ去っていくなぁ」
今日は、忙しく色々な場所を駆け抜けるようにしてきましたが
オギノパン工場がある 『宮ケ瀬湖』
道志みちが走る 『道志村』
山中湖を含む 『富士五湖』
まかいの牧場などがある 『朝霧高原』
どこも一日かけて楽しむ事ができるくらい
素晴らしい場所で、
こんなに慌ただしく通り過ぎる様に訪れるのは
とてももったいない場所です。
ある意味贅沢な旅になりました。
こんな感じで富士の裾野を回りました。
まかいの牧場のノンホモ牛乳
牛乳の瓶には何かの賞を受賞したような
事が記されているタグがついている。
グラスに注ぎ軽く回すと、
側面に乳脂肪分の塊が付着します。
左が普通の牛乳 右がノンホモ牛乳
この牛乳を使ってお菓子を作ると
どれだけ味が変わるか比べてみました。
また別の記事で紹介していきます。
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